「ノンタンいたいのとんでけ~★」キヨノサチコ 作(出版:偕成社)
⏱この記事は3分で読めます #ノンタンあそぼうよシリーズ
*本記事は著作権を順守しております。
この絵本は、兄弟の気持ちの葛藤が分かりやすく描かれています。
ノンタンの複雑な心境に、子供は共感しつつも、相手に優しくすることを覚えます。
- 本のあらすじや対象年齢が分かる
- 実際の子供の反応を紹介
- 実感した絵本の効果を紹介
自分と他人に優しくなれる絵本「ノンタンいたいのとんでけ~★」について、以下の点を紹介します。
絵本の基本情報
対象年齢・レビュー
ページ数:32ページ
*対象年齢:2~4歳
*文字数:普通
おすすめ度:
テンポの良さ:
*対象年齢、★は当サイト独自の考えです。
*文字数は本サイトの対象年齢と比較したものです。
ノンタンシリーズ絵本全36作品のうちの1つです。
子供ならではの「葛藤」や「後先考えない行動」など、「子供あるある」が描かれているので、子供はあっというまに物語に引き込まれます。
あらすじ
ノンタンがタータンに意地悪をして、突き飛ばしてしまいました。
膝を怪我してしまったタータンに、責任を感じたノンタン。
「いたいのいたいの
タータンのいたいの
あっちのおやまへとんでけ~★」
痛いのを山へ飛ばします。
痛いのを飛ばされた山は怒ってタータンを…!?
兄弟の気持ちの葛藤を描いたお話です。
子供の反応・感想
ノンタンに意地悪をされて、タータンが転んでしまうシーンに、娘は少し悲しそうにしていました。
意地悪されたら「悲しい」ね。
それを絵本で、客観的に理解できます。
でも、最後は皆で楽しく遊ぶ事ができて、娘もにっこりしていました。
やっぱり仲良しのほうが「楽しい」ね♪
それが娘に伝わった様子でした。
また、この絵本を読んでから、怪我をした時に娘が「いたいのとんでけ~★」をしてくれるようになりました。
怪我をする度「いたいのとんでいけ~★」と、「痛いの」を飛ばしてくれる娘のやさしさにキュンとします。
痛いのを飛ばした後は「でも、痛いの飛んでったらお山さん、怒るかな?」と心配していました(笑)
ノンタンがタータンを必死に守る姿に、兄弟愛を感じますね♪
実感した効果
- 感受性が豊かになる
- 優しい子になる
💡 感受性が豊かになる
意地悪されたタータン、意地悪したノンタン、それぞれの気持ちの変化が丁寧に描かれています。
対人関係で、「こんなことをされたら悲しいよ」と、されて嫌なことを子供に教える事はとても大切ですが、言葉だけだと、相手の気持ちを理解するのは少し難しいです。
それが、絵本では登場人物の表情やセリフから、視覚的に理解できるため、人の気持ちが分かるようになります。
人間関係では、日々いろいろな摩擦が起こります。
相手の気持ちに気づくことができれば、人間関係の摩擦を減らせるかもしれませんね。
💡 自分にも優しい子になる
絵本では一度意地悪をしてしまったことから、ノンタンに自責の気持ちが現れたようにも感じました。
人に意地悪をしたら自分に返ってきます。それは人に責められてではありません。
自分で、自分を責めてしまうようになります。
人に優しくすること、それは自分に優しくすることでもあります。
絵本の最後でもあるように、仲良く遊ぶ姿は、ノンタン自身の表情も明るく楽しいものでした。
まとめ
「ノンタンいたいのとんでけ~★」をまとめるとこんな絵本です。
- 2~4歳を対象にした絵本です。
- タータンに意地悪したノンタン、でも最後は「痛いの飛んでけ~」とタータンを守ってくれました!
- 絵本を読むことで、他の人に優しくする事を覚えます。
子供にとっては共感の嵐である「ノンタンいたいのとんでけ~★」
後先考えずに行動すると、どうなるかな?
絵本を読んで、想像力を膨らませることで、人に優しくすることを覚えます。
兄弟がいる家庭や、幼稚園が始まるお子さんにおすすめの1冊です。
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*本記事はすべて、個人の感想とレビューです。
「痛いのとんでいけ」の発祥は?
ちなみに「ノンタンいたいのとんでけ~★」は、「痛いの飛んでいけ」の発祥ではありません!
発祥は、「8時だョ!全員集合」で加藤茶(かとう ちゃ)さんが持ちネタとして使い始めたことのようです(参照:Wikipedia)