「おなかのこびと」よしむらあきこ 作(出版:教育画劇)
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*本記事は全て著作権を順守しております。
この絵本は、「食べたものはどうなるの?」の疑問に答える、食育絵本です。
「食べたものはどうなるの?」という疑問が、絵本で忠実に再現されているため、食育にぴったりの1冊です。
- 本のあらすじや対象年齢が分かる
- 実際の子供の反応を紹介
- 実感した絵本の効果を紹介
偏食が治る絵本「おなかのこびと」について、以下の点を紹介します。
絵本の基本情報
対象年齢・レビュー
ページ数:32ページ
*対象年齢:2歳~6歳
*文字数:普通
おすすめ度:
テンポの良さ:
*対象年齢は本サイト独自の考えです。
*文字数は本サイトの対象年齢と比較したものです。
偏食な子に食べるように論しても、無駄に終わる事は多いですよね。
この絵本は、作者さん自身が、偏食のお子さんに悩んだことから生まれた絵本で、自発的に「食べたい」と思うようになる工夫が施されています。
あらすじ
きみのお腹のなかには小人が住んでいます。
その小人は、きみと同じものを食べたり、噛み切れなかった食べ物を小さくしてくれます。
でも、きみが同じものしか食べなかったり、ちゃんと噛まなかったりすると、お腹の中で小人が苦しみだします。
そんな食事を続けていると、きみも、お腹を痛めて、悪いうんちしか出てこなくなります。
じゃあ、いいうんちを出すにはどうすればいいの?
お腹の小人が教えてくれます。
好き嫌いせず、よく噛んで、よく寝て、よく遊ぶと・・・
でるかなでるかな?いいうんち。
子供の反応・感想
超偏食で、嫌いなものは1口さえ食べなかった娘が、お腹の小人を苦しませないために、頑張って1口は食べられるようになりました。
超偏食な子には、1口食べさせることが何より難しいですが、この1口の壁を難なく突破できました。
また、食べ物を胃の中で消化する様子が、実際の胃の働きに沿って描かれていると感じました。
絵本では、小人が食べ物に液体をかけて小さくしたり、スプリンクラーのような機械で液体をかけたりしている様子が描かれています。
これが、まるで消化酵素をだして食べ物を分解する様子や、胃粘液を出して胃壁を守る様子とうり二つです。
この絵本は、子供でも分かりやすいように、たとえ話で構成されていますが、どれも事実に沿った内容です。
そのため、胃の働きについて、より深く知りたくなったときにも、内容がスッと入ってきそうですね♪
実感した効果
- よく食べるようになる
- 自分の体について興味を持つ
💡 よく食べるようになる
幼児には、「アニミズム」という、物に命や感情があると考える心理作用があります。
そのため、理屈で解説するよりも、「おなかの小人が食べたがっているよ」と擬人化して伝えた方が、子供の自発的な行動に繋がりやすいです。
偏食を治すには、嫌いな食べ物に慣れる事が一番ですが、無理強いしてしまっては、逆効果です。
自発的に嫌いな食べ物を食べてくれたらいいですね♪
💡 自分の体について興味を持つ
絵本では、胃の働きについて、とてもリアルに描かれています。
自分の食べたものによって、出てくるうんちが変わったり、体調が悪くなったりするだなんて、幼児はとても思いつきません。
自分の知らない事を知る事によって、さらに深い内容や、他の体の働きについても、自然と興味を持つようになります。
自分の体は身近な物でも、外からは見えず、分からない事ですよね。
それを知る事で、知る事の楽しさや、知りたいという好奇心が育ちます。
また、食べるものと、体調の関係性が学べることから、偏食を治す効果も期待できますね♪
まとめ
「おなかのこびと」をまとめるとこんな絵本です。
- 2歳~6歳を対象にした絵本です。
- 食べたものが、お腹の中でどうなっていくのかを描いた絵本です。
- 絵本を読めば、自分の体に興味を持ち、体調管理の大切さを学べ、よく食べるようになります。
この絵本は、幼児の心理作用を利用して共感を誘うことで、小さい子供でも理解しやすい作りになっています。
子供はとても純粋で優しいため、お腹の小人を苦しませないために、苦手な食べ物でも、克服しようと自ら頑張ります。
さらに、食べ物は体を作るための基礎となります。
そんな食べ物の大切さを学べ、偏食を治すお手伝いをしてくれる、この絵本を読み聞かせてみてはいかがでしょうか。
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*本記事はすべて、個人の感想とレビューです。