「みずとはなんじゃ?」かこさとし 作/すずきまもる 絵(出版:小峰書店)
⏱この記事は3分で読めます
*本記事は著作権を順守しております。
この絵本は、水の性質や役割について解説する絵本です。
この絵本は、「暮らしで見られる身近な例」を用いて、5歳頃の子供でも分かるように「物質の変態」や「生命との関係」について解説しているため、自由研究にもおすすめの絵本です。
- 水の性質や役割について教えたいひと
- 環境問題などに興味があるひと
- 学校の自由研究の課題を探しているひと
自然科学に興味持つ絵本「みずとはなんじゃ?」について、以下の点を紹介します。
絵本の基本情報
対象年齢・レビュー
ページ数:24ページ
*対象年齢:5歳~大人
*文字数:普通
おすすめ度:
テンポの良さ:
*対象年齢は本サイト独自の考えです。
*文字数は本サイトの対象年齢と比較したものです。
自然と化学の絵本「みずとはなんじゃ?」は、小学3年生レベルの内容ですが、分かりやすい例えをたくさん使っているため、幼い子供にもわかりやすい構成となっています。
あらすじ
朝起きて顔を洗う水など、生活にはありとあらゆる場面で「水」は使われています。
水とは、いったいどんなものなのでしょうか。
1番目には「水の変態」の解説です。
水の見た目の特徴や、形の特徴、色々な姿になれる特徴を、日常生活に例えながら解説します。
様々な日常生活の1部を切り取って、水の性質について教えてくれます。
2番目には「水と生物の関係」の解説です。
生き物には水が必要で、体のどのくらいの割合を水で占めているのか、取り込んだ水はどうなっていくのかを、見てパっを理解できるイラストを交えて解説します。
3番目には「地球と水の関係」の解説です。
水は太陽の熱で、水蒸気となり、集まって雲ができます。
雲は、雨が降ったり、雪が降ったりするだけではありません。
太陽の熱から地球を守ったり、太陽の熱が届かない夜には、地球を暖めてくれる役割を持っています。
最後に、ひとりひとりが水を大切にできる意識を持てるような語り掛けと、美しいイラストで物語は締めくくられました。
子供の反応・感想
2歳の娘は、この絵本で「透ける」という概念を獲得しました。
また、お風呂の湯気や、炊飯器の湯気が「水蒸気が冷えたもの」だという事を知りました。
湯気を発見するたび、娘は得意気な顔をして「水蒸気!」と言って指をさしています。正確には湯気は水蒸気ではありませんが、身の回りの自然科学に気づいた様子です。
冷凍庫から氷を出してきて、「これが水蒸気になるの?」と言って、しばらく観察したりもしましたが、氷が溶ける前に飽きてどこかに行ってしまいました。
どうやら、絵本にあった「氷が水蒸気になる過程のイラスト」に刺激を受けた様子です。
娘に研究意欲が初めて湧いた瞬間だったので、感激しました。
2歳の娘には難しかったようで、2.3割しか理解できませんでした。
しかし、それでも今までなかった概念が形成された事で、娘の世界がより広がったと感じました。
大人が読んでも、気づかされることが多く、周りにおすすめしたい1冊だと感じました。
イラストで見ると、水は「日常生活に必要不可欠」だと再認識させられます。
水の働きが損なわれるようなことがあれば、人間の生活が困難になるだけでなく、地球全体に変化が起こり、どのような問題が起こるのか、想像できるようになりました。
実感した効果
- 自然科学に興味を持つ
- 環境問題について興味を持つ
💡 自然科学に興味を持つ
身の回りに存在する水をテーマにした絵本に、娘の研究意欲が刺激されました。
「今日の天気は、水が見えない粒!」なんて変なことを言うようにもなりましたが、天気という身近な自然科学を、自ら考えるようになりました。
この絵本は、誰もが見たことのあるような身近な例を使いつつ、だんだん深く掘り下げてくる内容なので、探求心がくすぐられ、自然と興味をもつようになります。
💡 環境問題について興味を持つ
2歳の娘は全く理解できませんでしたが、大人である私は刺激されまくりでした。
水を大切にするってどういう事なんだろう?と思って、子供が寝た後にひっそりと調べました。
- お皿を洗う前に油汚れを拭き取る
- 飲み物は飲める分だけコップに注ぐ
- 洗濯やシャンプーの洗剤は必要な分だけ使う
等々…
皆が皆、少しずつ意識を変えていくことで、数年後、数十年後の未来は全く別の結果になります。
何年後、何十年後に大人になる子供たちのために、この意識を育んでおきたいですね。
まとめ
「みずとはなんじゃ?」をまとめるとこんな絵本です。
- 5歳~大人を対象にした絵本です。
- 水について自然科学をテーマに、身近な例を使って分かりやすく解説するお話です。
- 絵本を読めば、自然科学や、環境問題に興味を持つようになります。
この絵本の内容は決して簡単なものではありませんが、身近な例を使うことで、子供たちの共感を誘い、理解度をグっと高めています。
理解しやすい内容から、1人1人の意識を変えるのにぴったりな絵本ですね♪
数年後、数十年後の未来ある子供たちのために、環境問題に関心を向けてみてはいかがでしょうか。
「みずとはなんじゃ?」をamazonで見る
「みずとはなんじゃ?」を楽天で見る
*本記事はすべて、個人の感想とレビューです。