春といえば、どんなイメージがありますか?
温かくなり、植物が芽吹き、桜が咲き誇る。
そのような“春”というイメージを、絵本の美しいイラストと文字でお子様と共有できるような絵本を9冊厳選しました。
- あらすじがわかる
- 年齢別で紹介
- 子供の反応を紹介

0歳におすすめな春の絵本
コントラストのはっきりとしたシンプルなイラストで0歳の赤ちゃんでも楽しめる春の2冊紹介します。
はるといえば・・・
春といえばさくら!さくらといえばひらひら、ひらひらといえばちょうちょ…のように、連想ゲームしながら「春のいろいろ」をめぐっていくお話です。
0歳にとってわかりやすいオノマトペ「ひらひら」と、そのオノマトペが指すもの「ちょうちょ」が出てくることで、”あの「ひらひら」して見えるものの名前は「ちょうちょ」なんだ”と、言葉の理解も深められます。
コントラストが強いため、0歳の興味を引きます。
また、1ページに1~2単語のみと短い言葉を使った絵本なので、0歳の言葉を吸収する時期のお子さんにもわかりやすい1冊です。

少し大きくなってからは「春と言えば~?」と、子供と一緒に新たな春を発見しながら読むのも楽しいです。
「じゅうたん!」と子供が言った時にはなんで?と思いましたが、「桜の花びらが敷いてあるから」という理由を知ったときには子供の想像力に驚かされました!
てん てん てん
身近な春の虫が5種類でてきます。
最初のページは虫の特徴を表したもの、次のページには虫のイラストが大きく描かれたものの2コマ構成です。
短くリズミカルな文章と、コントラストが強く分かりやすいイラストが0歳~1歳におすすめなポイントです。
出てくる虫も、春によく見るものばかりなので、赤ちゃんにもなじみやすく、春を感じられる絵本です。



最初は絵本の通りに、言葉が分かるようになったら「これなんだ?」と、クイズのように読んでも楽しんでくれます。
娘はなぜかてんとうむしの点々を数えるのにハマっていました笑
1歳におすすめな春の絵本
文が短く、「春」の言葉が何度も出てくる春の絵本を2冊紹介します。
はるかぜさんぽ
1歳~3歳におすすめな絵本です。淡い色合いのイラストが可愛らしいですが、コントラストが弱いため、0歳さんの興味を引くのは難しいです。
散歩に出かけた女の子が桜やタンポポ、ちょうちょなど9種類の様々な「春」に出会うお話です。
女の子は、見るだけでなく、桜を触ったり、タンポポの綿毛を飛ばしたり、全身で春を感じます。



子供は何でも真似が好きなので、お散歩に出かけると、絵本のマネっ子して花を触ったり匂いを嗅いだりして春を体験してくれました。
14ひきのぴくにっく
暖かな春の日差しの中、14匹のねずみの家族がピクニックに出かける道々で様々な春に出会うお話です。
鳥の赤ちゃんが産まれたり、カエルが目を覚ましたり、すみれやふでりんどうが森に咲いていたり、「はる」という言葉を繰り返し使いながら、春に起こる森の変化が描かれています。
これぞ春の絵本!
春には花が咲き、動物が目を覚まし、カエルが卵を産む季節なんだと、何度も「春」のワードを使いながら春の様子を絵と文章でわかりやすく語ってくれます。



絵本を読みながら、「カエルの卵今日見たよ!」と、子供たちが実際に見た「春の変化」を教えてくれました。
2歳におすすめな春の絵本
言葉や情景から春を感じられるような絵本を3冊紹介します。
おねぼうさんはだあれ?
うさぎさんが冬眠しているお友達に春の訪れを伝えに行き、春のお花を置いていくお話です。
お友達を起こすのに、ゆすぶったり大声を出したりするわけではなく、お花を置いて「おきておきて、もうはるよ」とうっとりするような優しく可愛らしい起こし方をします。
春を代表する草花や生き物たちが、春の訪れを心から喜んでいるかのように、森の至る所に登場します。



うさぎさんが置いていくお花はシロツメクサ、スミレなどの身近な春のお花です。
普段は素通りしてしまう草ですが、絵本を読んでからは娘の目に付くようになったのか「ウサギさんのお花だね」と言いながら愛でていました。
はなをくんくん


雪が降っています。動物たちが巣で眠っています。春の匂いを感じた動物たちは、一斉に起きだし、集まり、喜び合うお話です。
この絵本は、春の匂いの正体である「黄色いお花」のみ黄色い色がついていて、他は白黒で描かれており、黄色いお花と、白黒の景色の対比が春の温かみを強調させます。



色の変化で季節の移り変わりを表す方法に感動しました。
子供たちには「食べ物が無くて動物は寝てるんだね、春になって植物が出てくると、食べ物が増えて嬉しいんだね」とお話しています。
いちご
「いちごはどこにあるの?」「いちごのみはあたたかくなったらなりますよ。」と、女の子と苺が対話しながら、苺が食べられる状態になるまでの成長を細かく描いた絵本です。
「苺」と聞くと、冬のイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、野生本来の旬の季節は3月や4月の春です。
冬の終わり、雪に埋もれているイチゴの苗から、春が来て温かくなり、つぼみができて、花が咲き、実ができて、ゆっくりと成長していく苺の姿がリアルな描写に描かれています。
絵本では、野に咲く苺が育つ様子、それから「いちごのみはあたたかくなったらなりますよ。」「いまはまださむいふゆです」の台詞から、野に咲く苺は春に実が生るものなんだなと分かります。



いちご狩りの時に、「青い苺はまだ酸っぱいからね、あまーい赤い苺が良いね」や「この中は温かいから苺が育つんだね」と、絵本の内容について話しました。
3歳におすすめな春の絵本
イベントや行事で春を感じる絵本を2冊紹介します。
おはなみバス
バスの中で、動物たちが用意したのは可愛いさくらのお弁当!目的地のさくら山で、桜を見ながらお弁当を食べるお話です。お話の途中で何度も「おはなみ」や「さくら」のワードが出てきます。
この絵本、なんとバスの移動時間にお客の動物たちは持ってきたさくら弁当を食べてしまいますが、桜のきれいさを目の当たりにして、お弁当をバスの中で食べてしまった事を後悔します。
しかし、運転手さんが大きなお弁当とさくらもちを持ってきてくれたので、最後はみんなで楽しくお花見ができたというオチです。



バスで食べてしまった事を後悔するエピソードが、桜のきれいさを強調させます。
「さくらもちって桜で作るの?」「さくらの葉から匂いを取ってつけてるお持ちだよ、今度お花見で匂いでみよっか」と話しました。
おいしい おひなさま
可愛らしい本物のお雛様をみた動物たちは、チーズやドングリなどの食べ物でおいしいお雛様を作る絵本です。
みんなでお雛様を作った後に見せ合いっこしますが、最後に来たたぬきさんが持ってきたのはたんぽぽやシロツメクサといった春のお花で作った可愛らしいお雛様です。
身近で作った可愛らしいお雛様を、動物たちが賑やかにおひろめする姿に、こちらも楽しい気持ちになれます。



絵本を読むと、子供たちはきまって「私も作りたい~!」と言い出します!
筆者の家では絵本を参考にして、折り紙にお花の飾りをつけたオリジナルのお雛様を作って大満足でした♪
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春を感じる絵本9冊まとめ
今回紹介した春を感じる絵本は9冊です。
- はるといえば・・・
- てん てん てん
- はるかぜさんぽ
- 14ひきのぴくにっく
- おねぼうさんはだあれ?
- はなをくんくん
- いちご
- おはなみばす
- おいしい おひなさま
春を感じる絵本を紹介しましたが、年齢は文章の長さや行事を理解出来るかを考えながら選考した、あくまでも目安です。
本記事のあらすじを見て、お子さんにぴったりの絵本を見つけてもらえれて、喜んでもらえれば幸いです。