「ゆらしてごらんひつじさん」ニコ・シュテルンバウム 作/中村智子 訳 (出版:サンマーク出版)
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この絵本は、子供が絵本を振ったりして、困った人や動物を助ける絵本です。
絵本に参加して「人助け」をすることで、子供の自尊心を育てる事ができます。
- 本のあらすじや対象年齢が分かる
- 実際の子供の反応を紹介
- 実感した絵本の効果を紹介
子供の自尊心を育てる絵本「ゆらしてごらんひつじさん」について、以下の点を紹介します。
絵本の基本情報
対象年齢・レビュー
ページ数:56ページ
*対象年齢:1歳半~6歳
*文字数:普通
おすすめ度:
テンポの良さ:
*対象年齢は本サイト独自の考えです。
*文字数は本サイトの対象年齢と比較したものです。
前作「ゆすってごらんりんごの木」に続く、参加型絵本です。
4ページずつ完結するお話が、14作入っています。
前作は、子供の「好奇心」を育む絵本でしたが、今作は、子供の「自尊心」を育める作品となっています。
あらすじ
ひつじさんは、ブランコに乗っていますが、悲しそうな表情をしています。
「ほんをもって、ゆーらゆーら ゆらしてくれる?」(p2より引用)
本を揺らしてページをめくると、ブランコが揺れ、ひつじさんはとっても嬉しそうな表情に変わりました。
次は、背中がかゆいのに、手が届かなくて、背中を掻けずに困っている恐竜「ディノ」がいます。
ディノのせなかをかいてあげよう(p5より引用)
本を掻いて、ページをめくると、かゆさが和らいだディノはとっても気分がよさそう。
他にも、本を傾けたり、歌ったり、様々な体験をしつつ、困った人を助けます。
最後はもぐらさんの寝かしつけです。
ロウソクの火をふぅっと拭いて消し、もぐらさんが寝たら、起こさないように本を静かに閉じて、そうっとしまいましょう。
親子で一緒に遊べる、体験型の絵本です。
子供の反応・感想
自分自身が絵本に参加して、困っている人を助けたため、絵本を読み終えると、娘の表情は自信に満ちています。
あなたも、困っている人を助けた時は、自分自身も嬉しくなって、自信が湧いてきませんか?
絵本に参加するからこそ、自分で人助けをした気持ちになれます。
この絵本、参加型絵本としての使い方がとても上手ですよね。
この絵本は56ページと、2歳が読む絵本にしては多めですが、4ページずつ完結するお話で、空き時間に活用できます。
本のサイズ感も、約18×18の、比較的コンパクトサイズのため、持ち運びに便利です。
さらに、参加型絵本は、子供が集中してみてくれるため、病院の待ち時間など、長くその場に留まる場合に大活躍します。
私は、病院や、レストラン、新幹線の長距離移動などでこの絵本を使用していますが、落ち着いて聞いてくれるので大変助かっています。
実感した効果
- 子供の自己肯定感が高まる
- 子供の想像力が育まれる
💡 子供の自己肯定感が高まる
人助けをすると、脳内物質からセロトニン・オキシトシン・ドーパミンという3つのホルモンが分泌されます。
これらは「幸せホルモン」とも呼ばれ、安定した精神状態を保つのに必須なホルモンです。
子供が人助けをする経験をたくさん積める絵本のため、子供の精神の安定を保ち、自尊心を育むことができます。
💡 子供の想像力が育まれる
この絵本は、絵本を揺らしてみても、ページをめくるまで、「揺らした後がどうなるのか」は分かりません。
子供は揺らしながら、この後どうなるのかなと、自ら考えだします。
絵本を読むときに、すぐにページをめくるのではなく、子供に考える時間をあげると、より楽しめます。
私は、子供の自由な発想を邪魔しないように、敢えて声掛けしないようにしています。
まとめ
「ゆらしてごらんひつじさん」をまとめるとこんな絵本です。
- 2歳~6歳を対象にした絵本です。
- 困っている人や動物を助ける絵本です。
- 絵本を読めば、精神が安定し、自尊心が育つほか、想像力も育むことができます。
この絵本は、参加型絵本にすることで、人助けによって得られる「幸福感」を多く得られるようになっています。
人は、思春期くらいの年齢までに脳の神経回路にかり込みを行い、形成をします。
トラウマが幼少期のころに与えられると、その後も精神的な不安定が続くと考えられていますが、これは、神経回路の形成が、トラウマなどによって、上手く行えなかった為だと考えられています*諸説あり
「〇歳までに自己肯定感を高めよう」と、最近よく言われるのは、そのためです。
この絵本は、幸福感を得られ、自尊心を育めるため、自己肯定感を高めるにはぴったりの1冊です。
特に、幼少期は脳が著しく発達する時期なので、おすすめです。
お子さんと楽しく、一緒に自己肯定感を高めてみてはいかがでしょうか。
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*本記事はすべて、個人の感想とレビューです。